【090111】「スピークアウト&デモ:イスラエルは占領とガザ侵攻をやめろ」の記録

呼びかけ


 イスラエルはついに地上戦を開始しました。40年以上も占領を続け、人権を侵害して苦しめてきた人々を逃げ場のない空間の中で追いつめて殺すという、こんな酷い行為は一刻も早く止めさせなくてなりません。

イスラエルを非難する国際的な声は鈍く、多くのマスコミはイスラエルとハマースの「暴力の応酬」という構図を作り上げて事態を矮小化し、イスラエルの占領行為を免罪しています。しかし2006年のレバノン戦争と同様、イスラエルが「自衛」戦争を演出し続けなくてはならないような事態を作り出したのは、他でもないイスラエルによる占領です。

 ガザのむごい光景は、私たちの無惨な日常生活の延長上にあります。アメリカのイラク占領を支援するためイラクに自衛隊を送り、インド洋で給油活動を続けることでアフガニスタン攻撃を支えて来た日本。目先の「安全」や政権の安定を得るために「対テロ」の名目で人を殺すことが当たり前のようになっている世界。もうこりごりです。
 この日本社会の中から、今こそ戦争と占領をやめろ!という声を大きく響かせましょう。

ビラ[日本語]
ビラ[英語]


日時
2009年1月11日(日)
 14時開場/14時30分開始(14時から映像上映あり)
 16時45分終了(デモ出発は17時00分)

場所
四谷地域センター・多目的ホール(12階)
 地下鉄丸ノ内線「新宿御苑前」駅より徒歩5分(四谷方向に向かってまっすぐ歩き、右手/新宿区内藤町87番地)
 http://www2.odn.ne.jp/~hao65350/page002.html

アピール:
 阿部浩己さん(国際人権法/神奈川大学法科大学院教授)
 鵜飼哲さん(ティーチイン沖縄/一橋大学教員)
 小倉利丸さん(ピープルズプラン研究所/富山大学経済学部教員)

リレーアピール:
 国富建治さん(新しい反安保行動をつくる実行委員会)
 杉原浩司さん(核とミサイル防衛にNO!キャンペーン)
 園良太さん(憲法カフェ)
 北林岳彦さん ほか 
※当日の飛び入りアピールも受け付けます。

デモ: 四谷地域センターを出発し、新宿方向に向けてデモを行います。
※出来るだけ、各自で手作りのプラカードなどを持参して下さい(主催者 側も用意します)。

当日の主催者挨拶


 私たちがこういう会を呼びかけたのは、もちろんいろいろな人がいろいろな取り組みをすればよいというようなことはもちろんなのですが、私自身は年末一二月三〇日にイスラエル大使館に対する抗議行動を、呼びかけた者のひとりなのですね。やはりひどいことをやっているイスラエルの大使館に抗議に行くということが、最初にやるべきことだと思ったのです。
 そうですが、今回はやはり視点を変えて、世の中の人にもっと関心を持ってもらいたいということで、私たちの声を、いろいろな思いを、皆さんと一緒にまず共有して、ちょっとした議論というか話し合いの場にしつつ、世間に向けて、街頭に向けて発信していこうというふうに考えました。
 それで主催者の気持ちとしてはいろいろとあるのですが、ポイントとしては二つだと思います。
 まず、マスコミの報道があまりにもひどいということです。ずっと長いスパンでパレスチナ問題を見てきた人間からすると、ちょっとどうしてしまったのかと思うほど、ひどい報道になっています。ここにいらっしゃる方はそういうことに批判的だと思うのですが、本当にもう「イスラエルとハマスの暴力の応酬」とか、「止むことのない暴力の応酬」といった言い方をしていて、責任の主体をまったく脇に置いてしまい、外側から、二つの暴力が行使されているという言い方をするわけです。
 皆さんもご存じの通り、これはまったく不均衡な暴力であるわけです。もちろんイスラエルの圧倒的な軍事力に抵抗するガザのハマスのほうが、まったくシンプルな部分で抵抗しているにすぎない。単なる力の大きさが違うというだけではなく、それはもう占領している側、四〇年以上にわたって占領をしてきた側がイスラエルであって、そのなかで起こっている事態であるということを踏まえなくてはならないと思います。この占領の問題を訴えたいというのが、私たちの二つ目のポイントです。
 それからあと、パレスチナ問題と言ってしまうと遠い問題のように思われていて、もう私たちとは無縁の、遠い世界のことを心配している良心的な人びとというふうに、私なんかも思われてしまうことがあるのですが、決してこれは私たちの生活と関係のない話ではないわけです。
 日本もアメリカに対する支援として、イラクに対する占領に荷担しているわけですし、日本政府も今回の事態に際し、イスラエルに対してハッキリとした非難をしていませんよね。パレスチナに対して人道的な支援を行なう、と。そして今回の事態は遺憾である、というコメントを出しているだけです。それはもう全然中立的な立場などではなく、占領に、イスラエルの行っている戦争に荷担していることに、なるのではないかと思います。
 そういうことで日本社会のこの場から、私たちの抗議の姿勢を示したいと思いまして、今日はこういう機会を設けました。

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